アル中 −アルコール依存症との戦い−


アルコール依存症(社会生活から抹殺)  →  死に至る
この図式から正常に戻りたい。 別に死ぬことへの恐怖は無いが命ある以上まっとうに生きたい。その思いを日記に記す。

タグ:自助グループ

頑張るな! ほどほどに! のんびり気長に!

よく言われる言葉です。クリニックや自助グループでよく言われます。しかし私はこれらの言葉はあまり好きではない。意味合いは分かる、特に最近分かるようになってきた。でも、やはり好きにはなれない。

酒を止めるのは根性と仲間の力やと思っている。
それに、「根性」は命がけくらいな気構えがないとあかんと思っている。安っぽい命やのうって言われることもあるけど、酒より安い命でもいい。酒止めるにはそれくらい気合入れてかからんとあかんと思うし、そうしてきたからこそ現在止まっている!

クリニック内でも特に気のあう仲間がいる。もう神様のように長い断酒歴を持つ仲間から末席あたりの自分と更に新規加入の仲間まで「もぐら」って、私が勝手につけたグループ名の仲間たち、老若男女混合チーム。

その中でも時期を同じくしてクリニックにつながり、一緒に酒を断ってきた男同士の仲間がいる。「命がけコンビ」である。実は最近、命がけの根性を見せてくれる男がひとり加わってトリオになった。クリニック内でも変わり者の組み合わせかも知れない。

しかしこの気合がいいのだ!
お互いに、かっこ悪うてスリップできない!
良い意味でのツッパリ合いなのだ。


断酒会でよく聞く言葉にこんなのがある。

「出席するまでは嫌々でも、帰りは風呂上りのようにさっぱりする。」


そんなあほな事あるかい!
って思うが、今日はそんな感じがあった。

命がけトリオの片割れと、隣の市断の例会に出席した。
帰りに一緒に晩飯食って電車で語りながら帰ってきただけで、実に風呂上りの気分になっている。本当に不思議なことやけど、今日は絶対に酒は止まると確信できた!

本当は今までが断酒ごっこで、これからが頑張りすぎずに焦らずゆっくりのんびりと、という事は分かっているが、やはり年を食っても俺は男子。根性ごっこは好きである!

断酒236日達成!



おかげさまで今日も酒が止まりました。
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今繋がっているクリニックへ通い始める前に、一度別の専門医の診察を受けたことがある。
大阪では名前の通った名医とのことだが、自分とは合わなかった。飲酒に何とか歯止めをつけたくて保健所に相談した挙げ句、かかりつけの内科医に紹介状を書いてもらった上で、切羽詰って門戸を叩いたのだが、アル中を犯罪者のように扱う医者だった。

アル中でもない奴に、アル中の気持ちが分かってたまるかい!

糞医者に頼った俺がアホやった。そう思った。

結局、その日は浴びるほど飲んだ。今考えたらこれも飲酒に対する理由付けだったかも知れない。しかし、アルコールを切れない自分を何とかしたいという気持ちがあったことは間違いないのだ。もうどうでもええわという気持ちと、やはり何とかしないと、という気持ちが交錯し今のクリニックを受診する。

幸いかな、今繋がっているクリニックのドクターとは波長が合い、その日に「断酒」を決意し現在に至る。奇跡的な出会いと思う。ここはドクターを筆頭にワーカーも看護師も携わる人すべてがアル中というものを良く勉強している。もちろん最初の医者も名医といわれるからには勉強はしているはずであるが、俺にとっては何かが不足していたのだ。やはり相性というものは存在すると思う。

これほど満足している今繋がっているクリニックでも、所詮はドクターを筆頭に医療者全員、アル中からの回復者ではない。残念ながらアル中の気持ちを理解しきることは出来ないのである。また、求めること自体無意味なことなのだと今となっては思う。

クリニックに通い、ドクターの診察を受ければ受けるほど、やはり所詮ドクターは専門医といえどもアル中ではない、仲間ではないことを痛感する。ワーカーに対しても同じである。他の専門外の医療者に比べると雲泥の差ほどにもアル中を理解してはいるが、やはり残念ながら仲間ではない。

行き着くところ、経験を分かち合えるのは酒害者当人同士でないと無理なのである。仲間同士でないと理解できないのである。自助グループへの参加が重要なのはここのところにあるのだ。

結局のところ酒害者同士でないと理解できない領域がある。この領域を共有することが集団精神療法の所以たるところであると最近自覚できるようになってきた。

断酒会でも、AAでも、院内のミーティングでも、どこかに繋がっていないと断酒のモチベーションは維持できない。癒しもない。当然、回復もない。仲間に繋がっていけるということはありがたいことである。このブログで繋がっている方たちにも感謝している。自分にとっては大きな砦になっているのだ。

おかげさまで、今日も一日無事に過ごせそうだ。



今日も読んで下さってありがとうございます。
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断酒120日達成!

って、未だたったの4ヶ月か。

ちぇっ!自慢にもならないわ。
4年やったら胸張って言えそうやけど、3分の1年、たった4ヶ月か〜?

ところで、我がチーム「もぐら」にはもう一人メンバーが居る。
若い女性(G女史)だ。前回の海水浴&BBQはご主人の許可が出ずに不参加だったが、平均年齢を下げてくれる大切な存在である。

先日、クリニック院内ミーティングが始まる前に仲良しメンバーで昼飯を食いに喫茶店にいってたときの話である。C女史が先日の水着は11号だと言い切る。元シャブ中B女史は17号である。うん、まぁB女史に関してはそんなものだろう。!(B女史の名誉のために付け加えるが、3年前のB女史の写真を拝見すると、−30キロで、とっても素敵な美人なんです。)しかし、C女史はどう考えても15号!控えめに見ても13号だ

なんと言っても俺はもともとアパレル出身。婦人服の経験もあるので、だいたいのサイズはぱっと見で判断できる。


で、Cさんに俺:「それはちょっと無理ありまっせ!」

Cさん:「ほんまに11号やねん」

俺:「いやぁ、それはきっとサイズ表示の付け間違いやわ!」

Cさん:「11号の売り場にあってんで!」

俺:「う〜ん、最近の新素材はかなりフレキシブルに伸びるんやなぁ。」


ま、どつきあいになる一歩手前までおちょくりあっていた。


Cさん:「でもな、1年で20キロ増えてん。」
確かにその頃の写真を拝見すると細い!7号って感じである。

Cさん:「ほんでな、肥えたけど、カップも多きなってん。」
と喜んでいらっしゃる。

俺:「なんで、世間ではおっぱいの大きさを気にするんやろ?俺にはわからん。ぺちゃパイの方がええけどなぁ!」


するといきなり、G女史が割ってはいる。それも行き成り直球で!

G女史:「なんで?感度ええから?」

俺:「うん、まぁ、それもあるけど好みの問題かな?」
っていうと間髪いれずに若手G女史は腕をクロスにして胸を覆い隠しながら、

G女史:「あかんで!」
って言うんです。思わずレーコー(アイスコーヒー)噴出してもた。(汗)


G女史はアル中、薬中、&リストカッターのクロスである。
う〜ん、クロスは怖い!とっても想像もつかない想定外のリアクションを見せる。

で、院内のミーティングルームに戻ると偶然にも私の席はG女史の斜め向かいだった。


G女史:「あ、やっぱり狙ってたんや!」
と言いながら、胸をクロスに覆い隠し、再度

「あかんで!」

俺:「(T^T) シクシク」
実際は、リアクションが可笑しすぎて笑いを堪える涙!


俺達アル中は、世間の常識の中では生きづらい。一度アルコール依存症の烙印を押されてしまうと一生飲めない。飲まずに回復と信頼を取り戻すには院内や自助グループのミーティングに繋がり、仲間と気持ちを分かち合って行くことしか生きて行くすべはない。

マグロが泳ぎ続けなければ死んでしまうのと同じで、俺達アル中は、キチガイ同士、仲間の中で泳ぎ続けないと生きていけないのである。

しかし、慣れてくるとキチガイ同士も決行楽しいもんである。



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断酒67日目

現在通っているアル症専門クリニックでは、午後から仕事をすることを前提に治療方針を立ててもらっている。

月、水、金は、診察&点滴&「基礎講座」(酒害の勉強会)
土曜日は、点滴&「サタデーミーティング」(酒害の体験談発表会)

どれも午前中で消化できるようなスケジュールです。

ところが、現在「お尻療養中」のため仕事はしていないので午後の院内ミーティングも参加し始め、どっぷりと精神科通いしているわけです。逆に依存気味!

で、気が付くと「基礎講座」は3ヶ月で卒業させられてしまう訳です。もう余りあとが無い。精神科への通院に依存気味の自分としては焦りを感じ始めたわけである。

で、自助グループに繋がらなければと「断酒会」「AA」巡りを始めることにしたんです。
ということでついに地元断酒会の例会に昨夜デビューしました。


初めての断酒会へいきなり独りで参加するってのもけっこう緊張するもんですね。まぁ、でも根性決めて参加して良かったですわ! どんな事するとこかも分かったし、誰も噛み付いてくるわけでもないし、けっこう暖かく迎え入れてもらえたし、なんと言っても会員の酒害体験談よりも、家族会の方の体験談が堪えた。

女房(過去の存在)に酒に対してなんぞ言われたら聞く耳すらなかったし、キレていた。キレなくともイラついていたし、大量飲酒に磨きがかかっていた。が、他人様の奥様の話は第三者として聞くので、辛辣に真摯に受け止めることが出来る。ほんまに堪えたなぁ。

いまさら反省しても後の祭りやけど、まぁ反省せんよりはした方が良いかと思ったりしてる訳です。たった2ヶ月アルコールを断つだけで、頭の中身が少しだけ変化してるようですわ。薄皮を一枚ずつ剥ぎ取るように・・・

なんか改めて「酒」の恐ろしさを思い知らされてしまった。十代から延々と飲り続けてきた「酒類」の正体が、「エタノール」という薬物の混入した飲み物であることを・・・

しかし、俺の体って頑丈に出来てるなぁ!
おそらく飲酒し始めて以来、3トンのエタノールは摂取していると思う。35度の焼酎なら約9トン。そう考えると今現在まだ生きてるのが不思議になる。

頭の中身も性格も、生まれつきのものなのか、アルコールによって形成されたものなのか、
考え出すと疑問だらけだ。

狼が先か?羊が先か?

俺って、どちらの皮を被ってるんやろ?



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