アル中 −アルコール依存症との戦い−


アルコール依存症(社会生活から抹殺)  →  死に至る
この図式から正常に戻りたい。 別に死ぬことへの恐怖は無いが命ある以上まっとうに生きたい。その思いを日記に記す。

タグ:共依存

こんにちは、アル中のsyousukeです。

おかげさまで断酒継続させていただいております。


アルコール専門クリニックには一般の精神科や心療内科には無い「院内例会」というものがあります。依存症本人やそのご家族が集まって酒害の勉強をしたり、酒害体験談を発表したりする場です。これは集団精神療法とか集団ミラー療法と呼ばれる治療法なのです。

断酒会(家族会)AAアラノン、こういった自助グループも基本的には集団精神療法を行っているのです。むしろ専門医療が自助グループを手本に治療法として取り入れていると言った方が正しい。

今のところ酒害からの回復には、この集団精神療法が最良の治療法であると考えられています。

私が現在お世話になっている専門クリニックの院内例会には酒害者本人だけでなく、そのご家族が多く参加されています。日によっては家族教室かと感じるほどご家族が多く、酷い時には酒害者本人は自分だけという事もあります。


今やガンですら治る病気になりつつありますが、アルコール依存症はいまだに不治の病です。
回復(寛解)はあっても完治はありません。
飲んで死ぬか素面で生きるかの道しか残されていないのです。

飲み続けてもすぐに死ぬわけではなく、また酒で弱って死にかけても現在の医療は簡単に死なせてくれません。依存症者が飲酒を続ける事は緩慢な自殺と同じことなのですが、多くの依存症当事者もそのご家族もこの事実をなかなか認められないのです。

アルコール依存症とは本当に厄介な病気です。
依存症者が病気を認めて専門医療に繋がり、自助グループに繋がる事は回復への必須条件なのは言うまでも無い事ですが、案外見落としがちな事はそのご家族も同様に繋がる必要があるということです。


あなたが本人のお酒を責めることが、さらなる飲酒の理由になっているのです。 
あなたが飲酒をやめさせようとすればするほど、逆効果で、本人は飲酒にはしるのです。
あなたが失敗の尻ぬぐいをし、問題の解決をするかぎり、本人は自分の飲酒問題を認めようとしないのです。
酒をやめさせよう、行動を監視しよう、酒での失敗を防ごうと干渉しすぎることが、飲酒への欲求を強めるのです。


家庭が知らないうちにアルコール依存症者の飲酒を助長しているのです。
これをアルコール依存症維持連鎖と呼んでいます。

本人への干渉、コントロール、批判、攻撃をやめましょう。
監視せずに観察しましょう。距離をおいて、冷静になりましょう。
本人は苦しんでいる病人です。相応の信頼と尊敬を示しましょう。
本人に自分の言葉や行動に責任をもってもらい肩代わりしてはなりません。


一般的にご家族に求められるのは上述の通りです。
しかし、これらの意味するところを理解するのはとても難解です。
一口で対処法を身に付けることが出来るほど簡単な病気ではありません。
是非、専門医療での家族教室や自助グループ(断酒会の家族会、アラノンなど)に参加して酒害を勉強してください。

すぐに全てが解決するわけではありません。すぐに断酒が継続できるわけでもありません。
辛抱強く断酒例会に出席して、これまでの習慣、考え方、感じ方を少しづつ変えていく必要があります。


社団法人 全日本断酒連盟 WEBより引用
http://www.dansyu-renmei.or.jp/kazoku/detail02.html

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身近な仲間がまた一人脱落しました。

脱落と言うのは再飲酒ではなく死亡ということです・・・

彼女は俺の娘に近い年齢やのに、飲んできた期間と同じだけの期間を断酒して回復に努めても、まだまだやり直しの効く年齢やのに、

わざわざ、アル中の平均寿命を下げる方に貢献してしまいよった・・・

以前、記事にしたカプセル親子の娘です。


おそらくこのブログの読者の中には彼女のことをリアルに知っている人も居ると思われるので詳細は書きませんが、彼女はアルコールで命を落としました。

死因は「心不全」、これほど曖昧で便利な言葉がまかり通るとは・・・

酒さえ止まっていれば死ぬ事はなかった。

何度も言うが、


飲んで死ぬも、素面で生きるも自由!


この選択をする権利はアル中本人以外にはない!
たとえアルコールで狂った頭であっても、残念ながら判断は狂った頭でやらなくてはならない。

我々身近な仲間は彼女を突き放していた。

飲むだけ飲んで、底つきして来い!
生きてるうちに気付けばラッキー、助からなければそこまでの運・・・

しかし本心では気付いて帰ってきてくれることを願っていたものの、それが難しいことも分かっていた。そして現実になってしまっただけにどうしようも出来なかった自分の無力さが悔しい!


依存の影に共依存あり!
イネイブラーの存在は時にしてアル中の助かるべき道すらも奪ってしまう!

この方程式を理解していながらも、指をくわえてじっとみていなければならない外野って、ほんま無力や!


S、おまえの分も素面で生きたるから、未練残さず成仏してくれ〜


ご冥福をお祈りいたします。

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昨日、先行く仲間(Cさん)から携帯に連絡があった。

別の仲間(女性Sさん)の止まらない酒についてである。
このSさんのお母さんから相談の連絡を受けたらしい。

 何故うちの娘は何度入院しても酒が止まらないのか?
 あなたはどうやってお酒を止めたのか?

等々・・・

このSさんのことは僕もよく知っている。
チームもぐらの初期の仲良しメンバーでもある。
残念ながら、アル中業界の激しい椅子取りゲームから脱落してしまったのである。

いつも思うことがある。
なぜ、あの人たちは酒が止まらないのか?
あれほどボロボロになって何故底つきしないのか?

もちろんSさんは大切な仲間!
我々が、見捨てる事はない。
しかし、なんどミーティングに誘ってみても彼女には真剣さが無い。
見た目はボロボロなんですが・・・

理由は簡単!
彼女の母親がネックなのだ。
娘が可愛くない親はいないが、子離れせんとあかん。
親が自立しないで子供が自立できるか?

自分の思い通りに生かそうと茶々入れすぎやねんなぁ、このおかん!
自分の満足感のためにええ母親を演じているだけやねん。
あれだけ世話されたら、無理して命より大好きな酒を止める努力など出来るはずがない!
底つきが必要なのはこのSさんの母親ではないか!


世の中には人の迷惑かえりみない手のつけようのない乱暴者がいる。
そして、これを影で操っている裏の支配者がいる。

 依存と共依存

一般的に被害者に見える共依存症者、実は番長を操る裏番なのではないのか?

他人の家庭にまで口を挟めないし、口を挟んだところで聞く耳は持たないはず。
にもかかわらず、相談をしてくる。それほど「酒害」に限らず依存症が理解されていない。

義務教育の「保健と体育」あたりで、メンタルヘルスを大きく取り上げて欲しいものです。物質的に恵まれるだけでは幸せにはなれない。
天満教会
 襤褸は着てても心は錦

ちょっと、意味が違うか・・・(爆)
(この教会、妙に落ち着くので写真を撮ろうとしていた時に携帯が鳴りました。)

断酒:1007日
禁煙:1845日
前回の飲酒未遂から:77日*
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こんばんは〜 アル中の庄助です。

僕のお袋は独り住まいですが、近所に住んでいる同じく独り住まいの妹が、飼っている自分の犬を毎日仕事に行く前にお袋にあずけに行きます。お袋は、世話が大変とか何とか言いながらも結構、わんこに癒されているみたいです。

チョコ僕もお袋のようすをたまに見に行くとき、わんこがいてると助かります。いくら自分の母親でも、年寄りと長い時間二人っきりでは正直疲れます。そんな時、ペットが居てると緩衝材になるのかなぁ、とても楽チンなのです。

ところがこのわんこは可愛い顔して、獰猛なガウ犬なのです。お袋も噛まれているし、僕も噛まれました。もちろん、きつ〜く思いっきりどつきましたけど、逆効果で近寄らなくなっただけでした。

このわんこ、飼い始めた子犬の時は賢かったのに、今はほんまにアホなガウ犬です。何故でしょう?

犬は本来、主人が必要な生き物なのに、このわんこは自分が犬である事をたぶん理解していない。お袋や妹が人間の赤ちゃんのような扱いして甘やかすから、人をリーダーとして認めていないのである。たぶん飼い主も自分も対等の関係。

一見アホ犬のように思うが、実はリーダーを持たない孤独な可哀そうなわんちゃんなのである。これひとえに、間違った愛情の賜物!

お袋も妹も、何度言い聞かせても犬を子ども扱いして、丸呑みするからと自分で噛んだものを与えるし、寒いと服を着せるし、アホなのは飼い主である。

これって、何かに似ているなぁ!
自分の考え通りに他者をコントロールしようと、愛情と錯覚した異常な接し方をする者と、またそういった接し方をされて本来の生き方ができないでいる相方。

このわんこ、チョコっていう名の♂犬なんですが、なんか可哀そうな犬生を送っているような気がして仕方が無い。しかし、チョコは自分が不幸とは今は気付いていないような気がする。きっとチョコに酒を飲ませたらアル中になるやろなぁ・・・


断酒 923日
禁煙1762日


久しぶりに、貼っとこ^^;

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 回復を始めたばかりの頃は、誰でも自分のことに必死です。
 ある程度の余裕がでてくると、周囲の気持ちを少しずつ受け止める事が
 出来るようになります。家族の状態にも目がいくようになります。
 アルコール依存症は、家族に何を引き起こしてきたのでしょうか。


先日の院内ミーティングでの配布資料の書き出しである。家庭の崩壊していないアル中もいるが、自分のように崩壊してしまったアル中は多い。

分かれたかみさんはよく言っていた。

 「日が暮れるまで飲まないで欲しい!」

自分の金で飲むのに何が悪い。仕事しながら飲んでいるのに何が悪い。そう考えていた。

ある日こんな事があった。
朝起きたら椅子の足が折れ、瀬戸物が割れて破片が飛び散っている。
いつもの事だがブラックアウトして前日の記憶が無い。凄惨な状況を目の当たりにして何とか記憶の糸を辿ると少しずつ思い出す。全ては無理にしても自分の理不尽な暴力を思い出す。しかし何に腹を立てたのかさえ思い出せない。何かに怒り、物に当たったことだけを思い出す。

日中から飲みだすと夕刻くらいには下地が出来上がっている。
一触即発の精神状態である。当然のこと、元嫁はいつ怒り出すかと怯えていたと思う。そりゃぁ、昼間っから飲んで欲しくはないわなぁ!

今思えば、こんな事は頻繁にあったと思う。
そして最初の頃は元嫁が壊れたものを片付けていたように思う。
翌日の俺は、自分自身前日の言動を忘れてしまい平然としていたに違いない。
片付けなかったのは、思い出してくれ!という、元嫁の孤独の叫びだったのではないか?


分かれたかみさんと言い争うたびに言っていた。

 「お前のその態度が飲ますんや!」

きっと彼女は思っていたと思う。

 「私がもっと良い妻であれば飲まないのでは?」

離婚を射程距離において葛藤を繰り返すうちに、「プチ」っと切れたんでしょうね。
決心してしまってからの彼女には何の躊躇いも無かったように思う。

女って強いなぁ!

男って女々しいと思う…

しかし、彼女が去らずにいたら未だに俺は関白ぶりを発揮して、酒でボロボロな状況にもめげず暴君でいたと思う。

失ってから分かる大切さってのも、何とも世知辛い!

少しずつであるが回復の手ごたえは感じる。
酒さえ止め続けていけば何とかなるのではと思える今日この頃だ。



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