先日の日記に書いたが、おふくろが入院した。
実は、この同じ病院で4年前におふくろは心臓弁膜症の手術(人口弁置換術)も受けている。

当時、私はバリバリのアル中街道驀進中!
暇さえあれば飲酒、何か事を起こす度に飲酒、飯も食わずに飲酒、何もかもに優先して飲酒。

おふくろの手術の同意書を書くにも手が震えて字が書けない。
なんやかんやと理由をつけて、病院のとなりのコンビで一杯放り込む!
手の震えが止まったころ、酒臭い息を殺しながら書類を作成する。


 病院の中はアルコール臭いから酒の匂いなど分からんやろ!


アル中のボケた頭には飲酒に都合の良い考えしか浮かばない。
今考えると、よくもまぁ、ぬけぬけと素面の振りができたものやと思う。
さぞかし酒臭かったはず・・・

おふくろの手術は約10時間にも及ぶ大きな手術だった。
当然、10時間も酒無しでもつ訳がない。
一時間おきに、いや30分おきかもしれない、病院を抜け出してはコンビニでひっかけていた。レジの女性に不審な顔をされながらも、店の前のゴミ箱の前で一気に飲み干して病院に戻るのである。

手術は無事に終わった。ICU(集中治療室)には患者の親族以外は入室できない。もちろん酒気帯びしている者が入れる道理が無い。にも関わらず、入室させてもらえた。当時は、医療者はマスクしているから酒気が分からないのだ。などと都合よく考えていたが、きっと温情で見てみぬ振りをしていてくれたのだと思う。


その後、一般病棟に移ってから病院のケースワーカーから介護保険の説明があった。
今なら介護認定を受ける事が出来るかもしれないので申請してみてはどうかということだった。

しかし、常時酒気帯びの俺は面と向かって話が出来ない。
一応、罪悪感はあったのだ!

結局、真剣に話を聞かず、手続きも面倒なので先送りにしてしまった。
おふくろは、時間はかかったものの徐々に元気になり、要介護認定の申請出来る状態ではなくなっていた。介護が必要でないほどに回復したことは喜ばしい事やけど、おふくろの世話もせず放って置いたおかげで、今回、一歩間違えば手遅れになっていたのだ。もっとも、まだ安心できる状態ではないが・・・


さすがに今回は素面で対応できたので、要介護の申請も済ませた。
こんな簡単なことすら以前の俺は出来なかった。

何も出来ない、満足にろれつも回らないアル中のくせに、態度だけは一人前に偉そうに振舞っていたのである。






中川大臣の「酒プロブレム事件」

大臣であれ、一般庶民であれ、酩酊した姿ほどみっともないものはない。


ともすれば、少しくらいの酒なら飲んでもいいのでは?
と思ってしまうが、飲んでどうなるかは自分が一番よく分かっている。

飲んでいた頃の自分を振り返り、飲んで酩酊している他人の振りを見て、アル中であることを強く自覚したい!



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