アル中 −アルコール依存症との戦い−


アルコール依存症(社会生活から抹殺)  →  死に至る
この図式から正常に戻りたい。 別に死ぬことへの恐怖は無いが命ある以上まっとうに生きたい。その思いを日記に記す。

タグ:ミーティング

最近ミーティングに出席しても癒しをあまり感じなくなってきている。
赤裸々な酒害体験を聞くとそれなりに自分の過去を重ねる事で戒めにはなる。
しかし正直なところ、飲んでどうなるかはもう十分わかっている。
確かにのど元過ぎて忘れかけている事もあるが、自分で振り返る作業をすれば事足りてしまう。

きっと、こういうことを平気で言う俺は謙虚さに欠ける横柄な自己中なのかもしれない。しかし、俺が一番求めているのはアル中の心の叫び!


酒を断ち始めて、2年目、3年目に再飲酒してしまうひとは多い。
最近の自分がその危険の最中にいる。

しかし、その時期の人たちが例会でしゃべるのは、過去の赤裸々な酒害体験であり、今現在の心の叫びは話さない。むしろ、教科書どおりに

 以前は酒で失敗ばかりしましたが、今はおかげさまで飲みたいとも思いません。
 これも**会のおかげです。これからも例会出席一日断酒で頑張ります。

失敗談は聞いていて堪える。
そして自分も同じ過ちを犯さないように戒められる。
しかし、この人たちに飲酒欲求はもうないのか?と思うと、自分だけが取り残された気分になる。現実に自分だけが取り残されているのなら、それが自分の実力ならば仕方が無い。何か取り組み方が間違っているのである。

しかし、こういった『教科書通り』の体験談を話す人たちも再飲酒する。
今まで見てきて、失敗する人の体験談はみんな教科書通りなんである。

たぶん、みんな飲みたいと感じていたはずである。
きっと、飲むための心の準備があったはずである。

 飲みた〜い!って叫べよ!

 ちきしょう、もう断酒なんて止めじゃ〜
 もう、今から飲むんじゃ〜

何で正直に心の中を吐き出せへんねやろ?
**会にはそれを言ってはいけない風潮がある。
そして、そういった暗黙のルールもある。

些細な事かも知れんけど、
俺にとってはものすごく矛盾を感じるところである。

過去の失敗談も大事やと思うけど、今現在の心の叫びを聞かしてもらわんとカタルシスはないのとちゃうかなぁ〜

正直な飾りのない心の叫びを吐き出さんと癒しはないのと違うかなぁ〜


自分のブログやし、吐き出したら楽になりました!
皆さんからのご意見も大いにあると思いますが、回復途上のアル中のたわごとです。
お手柔らかにお願いします。


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断酒358日

我々アル中は、院内や自助グループのミーティングに出席することで酒が止まる。
また、ミーティングに繋がり続けることで断酒継続が出来る。

屁理屈派の私でも、敢えて理屈をつけるのは止めておきます。
しかし不思議なことながらミーティング出席で酒は止まる。
止め続けることが出来る。

これは事実なんですね。
現に私の酒は止まっている。
周りの仲間たちも酒が止まっている。

自分が酒を飲り続けていた時、酒をなんとかせんとあかん!
止めるとまでは考えなかったが、減らさんとあかん!

こんな事を思い続けていた。

が、止められない、止まらない!

どうにも止まらない!

誰もが口を揃えて言う。

専門医へ繋がれ!
自助グループに繋がれ!

当初はその意味が分からなかった。
分からないままに、そうせんとあかんもんやと思っていた。


手が震えて、自分の名前も満足に書けなかった
眠剤をアルコールで流し込まないと寝汗で朝まで眠れなかった
酒が切れると体中に虫が這う
年中下痢でトイレの無い所へは行けなかった
枕元に人が立つ
年中頭の中で蝉が鳴く
体中の筋肉が片っ端に攣る

こんな体験をドクターやワーカーに伝えると

 辛かったね
 よく頑張ったね

同情の言葉が返ってくる。
しかし仲間の前で話すと

ウンウンとうなずく姿や、苦笑いする姿がある。
これは同情ではなく、共鳴なのである。

自分だけではなかった!
みんな同じ苦しみを持ってるんや!
みんな頑張って酒を止めてるんや!

そう思うと自然に自分も頑張れる。

「安らぐ」とか「和む」って感ることが出来る。

仲間って大切や!
俺ってええ仲間に恵まれた!

ヤブでも「迷医」に出会えたおかげで今の仲間たちに出会うことが出来た。

迷医に感謝!



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今繋がっているクリニックへ通い始める前に、一度別の専門医の診察を受けたことがある。
大阪では名前の通った名医とのことだが、自分とは合わなかった。飲酒に何とか歯止めをつけたくて保健所に相談した挙げ句、かかりつけの内科医に紹介状を書いてもらった上で、切羽詰って門戸を叩いたのだが、アル中を犯罪者のように扱う医者だった。

アル中でもない奴に、アル中の気持ちが分かってたまるかい!

糞医者に頼った俺がアホやった。そう思った。

結局、その日は浴びるほど飲んだ。今考えたらこれも飲酒に対する理由付けだったかも知れない。しかし、アルコールを切れない自分を何とかしたいという気持ちがあったことは間違いないのだ。もうどうでもええわという気持ちと、やはり何とかしないと、という気持ちが交錯し今のクリニックを受診する。

幸いかな、今繋がっているクリニックのドクターとは波長が合い、その日に「断酒」を決意し現在に至る。奇跡的な出会いと思う。ここはドクターを筆頭にワーカーも看護師も携わる人すべてがアル中というものを良く勉強している。もちろん最初の医者も名医といわれるからには勉強はしているはずであるが、俺にとっては何かが不足していたのだ。やはり相性というものは存在すると思う。

これほど満足している今繋がっているクリニックでも、所詮はドクターを筆頭に医療者全員、アル中からの回復者ではない。残念ながらアル中の気持ちを理解しきることは出来ないのである。また、求めること自体無意味なことなのだと今となっては思う。

クリニックに通い、ドクターの診察を受ければ受けるほど、やはり所詮ドクターは専門医といえどもアル中ではない、仲間ではないことを痛感する。ワーカーに対しても同じである。他の専門外の医療者に比べると雲泥の差ほどにもアル中を理解してはいるが、やはり残念ながら仲間ではない。

行き着くところ、経験を分かち合えるのは酒害者当人同士でないと無理なのである。仲間同士でないと理解できないのである。自助グループへの参加が重要なのはここのところにあるのだ。

結局のところ酒害者同士でないと理解できない領域がある。この領域を共有することが集団精神療法の所以たるところであると最近自覚できるようになってきた。

断酒会でも、AAでも、院内のミーティングでも、どこかに繋がっていないと断酒のモチベーションは維持できない。癒しもない。当然、回復もない。仲間に繋がっていけるということはありがたいことである。このブログで繋がっている方たちにも感謝している。自分にとっては大きな砦になっているのだ。

おかげさまで、今日も一日無事に過ごせそうだ。



今日も読んで下さってありがとうございます。
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断酒120日達成!

って、未だたったの4ヶ月か。

ちぇっ!自慢にもならないわ。
4年やったら胸張って言えそうやけど、3分の1年、たった4ヶ月か〜?

ところで、我がチーム「もぐら」にはもう一人メンバーが居る。
若い女性(G女史)だ。前回の海水浴&BBQはご主人の許可が出ずに不参加だったが、平均年齢を下げてくれる大切な存在である。

先日、クリニック院内ミーティングが始まる前に仲良しメンバーで昼飯を食いに喫茶店にいってたときの話である。C女史が先日の水着は11号だと言い切る。元シャブ中B女史は17号である。うん、まぁB女史に関してはそんなものだろう。!(B女史の名誉のために付け加えるが、3年前のB女史の写真を拝見すると、−30キロで、とっても素敵な美人なんです。)しかし、C女史はどう考えても15号!控えめに見ても13号だ

なんと言っても俺はもともとアパレル出身。婦人服の経験もあるので、だいたいのサイズはぱっと見で判断できる。


で、Cさんに俺:「それはちょっと無理ありまっせ!」

Cさん:「ほんまに11号やねん」

俺:「いやぁ、それはきっとサイズ表示の付け間違いやわ!」

Cさん:「11号の売り場にあってんで!」

俺:「う〜ん、最近の新素材はかなりフレキシブルに伸びるんやなぁ。」


ま、どつきあいになる一歩手前までおちょくりあっていた。


Cさん:「でもな、1年で20キロ増えてん。」
確かにその頃の写真を拝見すると細い!7号って感じである。

Cさん:「ほんでな、肥えたけど、カップも多きなってん。」
と喜んでいらっしゃる。

俺:「なんで、世間ではおっぱいの大きさを気にするんやろ?俺にはわからん。ぺちゃパイの方がええけどなぁ!」


するといきなり、G女史が割ってはいる。それも行き成り直球で!

G女史:「なんで?感度ええから?」

俺:「うん、まぁ、それもあるけど好みの問題かな?」
っていうと間髪いれずに若手G女史は腕をクロスにして胸を覆い隠しながら、

G女史:「あかんで!」
って言うんです。思わずレーコー(アイスコーヒー)噴出してもた。(汗)


G女史はアル中、薬中、&リストカッターのクロスである。
う〜ん、クロスは怖い!とっても想像もつかない想定外のリアクションを見せる。

で、院内のミーティングルームに戻ると偶然にも私の席はG女史の斜め向かいだった。


G女史:「あ、やっぱり狙ってたんや!」
と言いながら、胸をクロスに覆い隠し、再度

「あかんで!」

俺:「(T^T) シクシク」
実際は、リアクションが可笑しすぎて笑いを堪える涙!


俺達アル中は、世間の常識の中では生きづらい。一度アルコール依存症の烙印を押されてしまうと一生飲めない。飲まずに回復と信頼を取り戻すには院内や自助グループのミーティングに繋がり、仲間と気持ちを分かち合って行くことしか生きて行くすべはない。

マグロが泳ぎ続けなければ死んでしまうのと同じで、俺達アル中は、キチガイ同士、仲間の中で泳ぎ続けないと生きていけないのである。

しかし、慣れてくるとキチガイ同士も決行楽しいもんである。



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