アル中 −アルコール依存症との戦い−


アルコール依存症(社会生活から抹殺)  →  死に至る
この図式から正常に戻りたい。 別に死ぬことへの恐怖は無いが命ある以上まっとうに生きたい。その思いを日記に記す。

カテゴリ: 映画

こんばんは〜

アル中の庄助です。


先日、高校の同窓生4人で久しぶりにプチ同窓会を居酒屋でしました。
堅気の健常者に混じってやくざなアル中は自分だけでしたが、おかげさまで苦も無くソフトドリンクで焼き鳥を腹一杯食いながら、素面でも十二分にハイテンションで楽しんできました。

ま、いつものことながら、堅気の飲みっぷりはとても経済的です。^^
やはり、我々アル中とはアルコールに対する心身のシステムが違うようですね。(笑)

ところで高校の同窓生であり幼馴染でもあるS君が、そのとき、映画『おとうと』のDVDをもってきてくれました。

主人公がアル中のストーリーだとは聞いていましたが、これは実におもろい映画でした。^^


解説: 女手一つで娘を育ててきた姉と、大阪で芸人にあこがれながら破天荒な暮らしを送る弟との再会と別れを描く家族ドラマ。10年ぶりの現代劇となる山田洋次監督が市川崑監督の『おとうと』にオマージュをささげ、戦後に生まれ育った姉弟のきずなをバブル景気直前に生まれた娘を通して、現在と今後の日本の家族の姿を映す。主演を吉永小百合が務め、その弟役を笑福亭鶴瓶が好演。笑いと涙にあふれた家族の希望と再生の物語に胸が熱くなる。

あらすじ: 夫を亡くした吟子(吉永小百合)は、東京のある商店街にある薬局を女手一つで切り盛りしながら娘の小春(蒼井優)を育て、義母の絹代(加藤治子)と3人で暮らしていた。やがて、小春の結婚が決まり、結婚式当日を迎えるが、吟子の弟・鉄郎(笑福亭鶴瓶)が紋付はかまで大阪から現われ、披露宴を酔っ払って台なしにしてしまう。
シネマトゥデイより引用


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「乾杯ぐらい良いじゃないの」と、姉に言われながらも

「その一杯が命取り」と、ウーロン茶で乾杯をするが、


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気泡の立つシャンパンを見ているうちにスイッチが入り、こっそり飲んでしまう。

このシーン、アル中なら誰でも経験のある葛藤・・・
鶴瓶の演技力はとってもリアルです。^^;
もしかすると、演技やなくてほんまもんか〜 (笑)


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この一杯で完全にスイッチの入った鉄郎はまわりにおだてられるままに一気飲みを繰り返し完全に出来上がってしまう。あとはお決まりの恥ずかしいアル中の行動で小春の結婚式を台無しにしてしまう。

まさしく最初の一杯が命取りになってしまった。
飲んでいた頃の自分を見ているようです。
鉄郎役の鶴瓶の大阪弁がまるで自分を映しているように・・・



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口頭ガンに肺ガン、肝臓にも転移、他に血圧やら糖尿やらにとことん蝕まれ、口から食事が取れなくなり、胃につながったチューブでダイレクトに流動食を摂る状態になっているにも関わらず、見舞いに来た姉に水と偽って焼酎を点滴に入れさせる。


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ここまでさせる酒の囚われは健常者には理解は出来ない。哀しいかなアル中と診断されたものにしか共有できない感覚だと妙な安心感を感じてしまうが・・・


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通天閣が象徴する大阪の下町で、吟子と小春に見取られて逝く・・・


なんかねぇ、俺の行く末のようで・・・
笑えんけど、共感できる映画でしたわ〜

おかげさまで、今日も飲まずに過ごせそうです。


断酒:1202日
禁煙:2041日
前回の飲酒未遂から:142日
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今日も映画のレビューです。IMG_6833

原題:When a Man Love a Woman
製作年:1994年
製作国:アメリカ
監督:ルイス・マンドーキ
主演:アンディ・ガルシア メグ・ライアン
BGM


主人公アリス(メグ・ライアン)は、有能なパイロットのマイケル(アンディ・ガルシア)に、クリームチーズたっぷりのキャロットケーキを使っての熱烈な求愛され、そして再婚した。

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もともと、酒癖はあまりよくなかったが、夫はフライトで不在がちのため、彼女は酒とアスピリンで孤独を紛らわせるようになる。マイケルが異常に気付いたときは、すでに彼女は日常生活も困難な重度のアルコール依存症となっていた。

マイケルはアリスをリハビリテーション・センターに入院させる。彼は仕事に加え、家事や育児の激務に神経をすり減らす。アリスは順調に回復し退院した。だが妻をかばい、負担をかけまいとする夫の思いやりが逆にアリスを追いつめていく。2人は次第に衝突し、ある日大ゲンカの末に別居することになり、マイケルは家を出た。はなればなれの生活が続き、やがてマイケルのデンバーへの転勤が決まった。

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そんな時、アリスはリハビリ・センターから体験スピーチを依頼される。
壇上で彼女は、夫への素直な気持を語った。会場でスピーチを聞いていたマイケルが歩み寄り、彼女への愛を告げる。2人はしっかりと抱き合った。

という、アル中の妻に手を焼きながらも愛し続ける男のラブストーリーなのですが、どうも、旦那が共依存だという事をも表現したいのだと思うが観ていて意図が掴みにくい。IMG_6839アル中妻が、仲間の男性と親しくするところや、ミーティングに出席するところなどに旦那が嫉妬する場面もあるが、依存と共依存の関係を理解していてもそれを見逃してしまいそうなほど表現は中途半端な気がする。

メグ・ライアンは可愛い女優さんやけど、どうもアル中の演技には向かないのではないかと辛口に思ってしまった。

ラブストーリーとしてはまぁ標準的、メンタルヘルス系としては少々印象の薄い映画かも知れない。





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久しぶりに映画のレビューなど

トゥエンティエイトデイズは2000年のハリウッド映画。IMG_0111

監督 ベティ・トーマス
製作 ジェンノ・トッピング
脚本 スザンナ・グラント
出演者 サンドラ・ブロック
音楽 リチャード・ギブス
撮影 デクラン・クイン

IMG_0095N.Y.に住むジャーナリストのグエン(サンドラ・ブロック)は、毎晩パーティに出かけては倒れるまで飲む日々を送っていた。姉の結婚式でさえも酩酊し、車で見知らぬ人の庭先に突っ込んでしまう始末。そんな彼女を待っていたのは、アルコール、ドラッグ中毒を治療するリハビリセンターでの28日間。ここでグエンはさまざまな過去を持つ仲間たちに出会い、人生の素晴らしさをみいだしていく…。

姉の結婚式や更生施設が背景になるところなどは、『レイチェルの結婚』と重なる部分もあるが、この映画は更生施設での回復の過程を中心に表現している。IMG_0100

毎晩パーティーで倒れるまで飲む刹那で享楽的な生き方に自分の過去を重ね合わせてしまい、ちょっとヘビーな気分になってしまった。

酩酊して結婚式をぶち壊し、飲酒運転で車をぶち壊し、滅茶苦茶なところなど男女の違いはあるが、自分の生き様と重なってしまう。

しかし、主人公グエンが更生施設に入所した当初、みんなの中に仲間として入り込めないところなど病気を否認する心の動きが生々しいが、ある事故をきっかけに病気を認め回復に勤めていくところなどとても共感できる。

IMG_010212のステップがあり、平安の祈りがあり、連鎖握手があり、今現在の自分自身の回復の過程とも重なり、最初は重々しい気分で観ていたが多くの共感が心地よい気分に導いてくれる。

監督や脚本の詳しい背景は知らないけど、この映画は依存症の心の襞の部分を絶妙に表現しているとてもリアルな作品です。

IMG_0105施設を出て共依存と思われる彼氏と決別し、回復の道を選んだ主人公グエンが、施設で共にプログラムを受けた仲間(同性愛者)とバッタリ園芸店で出会う感動のシーン!

すばらしい映画です。
出だしはあまりにも自分自身の過去と重なってしまったので重かったけど、とてもパワーをもらえた映画でした。

お勧め度:☆☆☆☆☆





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