以前にも書いたことがあるのですが、私は過去に自分の商売を行き詰らせ自己破産しています。

当時は連日酒に溺れている丸出しのアル中でした。手の振るえなどものすごいもので、一升瓶からぐい飲みに酒を注ぐにも左右の手の震えがシンクロしないとまともに酒も注げない・・・

そういった状態なので、手の震えをはじめとする離脱を抑えるために飲む。
という、教科書とおりのアル中だったのです。

裁判所へ自己破産の申し立てをするために弁護士の事務所での打ち合わせに向かう途中、ワンカップを仕込まないと自分の名前も書けない。ハンコも押せない。今思うと、最低の生き様でした。

たくさんの債権者たちに迷惑をかけ、そして自己破産宣告と引き換えに債権をチャラにしてもらったのです。もちろん少ない資産を債権者へ按分しましたが微々足るものでした。

しかし酒を飲みながらの経理、まともな数字を把握するのは難しかった。
何軒かリストアップできていない小口の債権もあったと思う。

実際、自己破産宣告を受けた後にも何がしかな請求書が来ていた記憶も微かにあるが、酔った勢いで対処していたので何をどう処理したのかを覚えていない。まもなく10年近くが経とうとしている。


内容確認通達書
昨日、出掛けにポストを見るとこんなハガキが届いていた。

出掛けだったのでチラッと見ただけでポストから取り出さず、戻ってから見ることにしたがいったい何のことかととても気になる!

  整理番号(う)2113〇〇
  訴状を管轄裁判所にて受理した

この文言が引っかかって気が気ではない!
確かな覚えは無いが、あの昔の小口の債権か?

などと考えを巡らせるが、記憶通りなら東京地方裁判所ではないか?
東京まで出廷するのは大変やなぁ!

いくら考えても当時の記憶が曖昧なのだ。
これも酒に溺れてきた因果、未だに尾を引いているのかと思いながら観念して自宅でゆっくりとハガキを拝む・・・


なんやねんこれ!
訴状受理したって、何処の裁判所やねん?

冷静になって考えると、裁判所が個人情報をハガキで知らせてくる訳がない!
それに「全国生活調査センター」、そんなNPO法人があるのか?

いやそれよりも、裁判所が訴状を受理してから第三者がどうこう出来るわけがない。


なるほど、これが振り込め詐欺の手口か〜
一瞬肝を冷やしたが、冷静に考えれば何のことは無い!

ということで、184ダイヤルで電話してみた。
思いっきりおちょくったるつもりやったけど、非通知には応答しない仕組みになってるようだ。残念!

しかし今回のことでよく分かったが、40代の約10年間くらいは記憶がまともに残っていない。毎日がブラックアウトやったもんなぁ、仕方ないか。

色々たくさんのものを酒で失ったけど、失った時間がいちばん大きい・・・

そして、未だに飲んでいたら振り込め詐欺に引っかかっていたか、追い込みかけて事件を起こしていたか、いずれにしても素面でよかった!


断酒: 936日
禁煙:1775日
前回の飲酒未遂から:7日


今日も読んで下さってありがとうございます。
ついでにクリックしていただけますと嬉しいです。
   ↓↓
にほんブログ村 酒ブログ 禁酒・断酒へ