回復を始めたばかりの頃は、誰でも自分のことに必死です。
 ある程度の余裕がでてくると、周囲の気持ちを少しずつ受け止める事が
 出来るようになります。家族の状態にも目がいくようになります。
 アルコール依存症は、家族に何を引き起こしてきたのでしょうか。


先日の院内ミーティングでの配布資料の書き出しである。家庭の崩壊していないアル中もいるが、自分のように崩壊してしまったアル中は多い。

分かれたかみさんはよく言っていた。

 「日が暮れるまで飲まないで欲しい!」

自分の金で飲むのに何が悪い。仕事しながら飲んでいるのに何が悪い。そう考えていた。

ある日こんな事があった。
朝起きたら椅子の足が折れ、瀬戸物が割れて破片が飛び散っている。
いつもの事だがブラックアウトして前日の記憶が無い。凄惨な状況を目の当たりにして何とか記憶の糸を辿ると少しずつ思い出す。全ては無理にしても自分の理不尽な暴力を思い出す。しかし何に腹を立てたのかさえ思い出せない。何かに怒り、物に当たったことだけを思い出す。

日中から飲みだすと夕刻くらいには下地が出来上がっている。
一触即発の精神状態である。当然のこと、元嫁はいつ怒り出すかと怯えていたと思う。そりゃぁ、昼間っから飲んで欲しくはないわなぁ!

今思えば、こんな事は頻繁にあったと思う。
そして最初の頃は元嫁が壊れたものを片付けていたように思う。
翌日の俺は、自分自身前日の言動を忘れてしまい平然としていたに違いない。
片付けなかったのは、思い出してくれ!という、元嫁の孤独の叫びだったのではないか?


分かれたかみさんと言い争うたびに言っていた。

 「お前のその態度が飲ますんや!」

きっと彼女は思っていたと思う。

 「私がもっと良い妻であれば飲まないのでは?」

離婚を射程距離において葛藤を繰り返すうちに、「プチ」っと切れたんでしょうね。
決心してしまってからの彼女には何の躊躇いも無かったように思う。

女って強いなぁ!

男って女々しいと思う…

しかし、彼女が去らずにいたら未だに俺は関白ぶりを発揮して、酒でボロボロな状況にもめげず暴君でいたと思う。

失ってから分かる大切さってのも、何とも世知辛い!

少しずつであるが回復の手ごたえは感じる。
酒さえ止め続けていけば何とかなるのではと思える今日この頃だ。



今日も読んで下さってありがとうございます。
ついでにクリックしていただけますと嬉しいです。
   ↓↓
にほんブログ村 酒ブログ 禁酒・断酒へ