アルコール依存症を取り巻く業界では「三位一体」という言葉をよく使う。

1、医療
2、行政
3、自助会

この三つが揃い踏みしないことには酒害の発生を防止し酒害からの自立を支援することは難しいとされている。

医療と行政がかみ合わなければならないのは当然として、では何故に自助組織が必要なのか?

簡単なことである。要は「金」、資金の問題である。

専門医療機関には「デイケア」と称して日中のミーティングを行うのが通例であるが、「ナイトケア」を取り入れている医療機関はどれほどあるのか?少なくとも私の住む大阪市内には存在しない。単純に考えてもビジネスとして医療を考えればナイトケアの実施はコストパフォーマンスが低い。採算が取れないのが実情であると思う。しかし、24時間グローバルに動く現代社会でコンビニが活躍するように医療も24時間ケアが欲しいところであるが、医療もビジネスとして考えれば現状は困難である。

そこで行政が医療をバックアップしてくれれば24時間ケアも可能となるが、残念ながらこれに期待するのは非常に難しい。昨今問題になっている役所の予算の使い方、決定の仕方、縦割り行政でのお役所仕事では新しい事業を開発することは無理。それ以前に収支のバランスがとれずに財政に破綻を迎えることの方が現実味あり。

結局はボランティアしかないのである。

医療のデイケアだけでは、社会復帰したときに「集団精神療法」を受けることが難しくなる。夜勤の仕事でもすれば可能ではあるが、一般的な職種では医療機関からのデイケアは受けれない。

これが自助会の必要性であり、ナイトミーティング、夜間例会の必要性なのである。
AAと断酒会、一般的にはこの二つの自助会が存在する。前者は自主性重視、後者は組織性重視、もっと違った特色はあるが大雑把な分け方で行くとこういったところだと思う。そしてお互いに一長一短がある。

では中間は?
存在するが非常に少ない。そして存続が短命である。
理由は資金労力などの基礎体力が持たないこともあるが・・・

圧力をかけられるのである!
潰されるといった方が分かりやすいかも知れない。
争いは避けたいので詳細は割愛させていただくが、残念ながら現実なのである。

世間から目立たぬ小規模のグループを立ち上げることはさほど難しいことではないと思う。しかし、細々と身内だけでのミーティングでは当人同士の回復に行き詰まりが現れることは必至。外部からの息吹無しで活性化はありえない。

ならば、敢えて、

いつでも、かかってこんかい!

やはりこれしかないのか?
穏便に心静かにに回復に取り組みたい。
もう少し時間をかけて考えれみようと思う。

間もなく断酒294日
無理なく酒は止まっている。


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