アル中って酒を飲んでたときは大嘘つきで大ぼらふきで、大声で喋るし、泣くしわめくし暴れるし、本当にどうにもならない生き物です。

酒を止めた今でもその癖はなかなか治りません。
嘘をつく必要はなくなってきた。しかし自分を大きく見せようと大袈裟に突っ張ってしまう。別に何の得にもならんのに・・・

事業に失敗して、女房に逃げられて、仕事にも就けずに生活保護で生かされているだけの敗北者、世間で言うところの「負け組み」、これが紛れの無い実情。

羽振りの良かった昔にしがみついて、我が中心に地球が回ってるくらいに思ってた「生意気」を絵に描いたような頃の感覚が抜け切らんで、強気に振舞ってしまう自分。

以前の酒と一緒で、

「止められない、止まらない」

分かっちゃいるけど、ツッパリが止まらない!


生かされてることに感謝せんとあかん。
謙虚に生きやんとあかん。
仲間無しで、ひとりで生きていけない。

そんなことをクリニックのミーティングや自助グループのミーティングで教わる。

アル中などの依存症の業界の問題であり教義であると思っていた。
しかしよくよく考えてみると当然のことでありながら、業界内だけの問題ではない。
だれでもが、依存症に関係なく、感謝しながら生きやんとあかんねや!
酒や薬物で根性が曲がってしまったのではない。
ただ単に、本性が剥き出しになっていただけなんである。

今までの生き方の中でいつの頃か、ねじが抜けてしまったんである。
大切なパーツを失くしてしまったんやと思うようになってきた。
どこに落としたんやろう?
いつ頃失くしてしまったんやろう?

拾い集めて組み立てたら謙虚になれるかなぁ?
落し物が見つからんかったらどないしょう?
失くした部品は手に入るんやろか?

酒さえ止めてたら、欠損した根性も穴埋めできるかも知れない。きっとそのチャンスは訪れるはず。そのチャンスを見逃さんように素面で生きていこう!

今日、アル中以外の友人と話していて、自分に足りないものを発見したような気がする。
たまには同類の仲間に限定せず、世間の仲間にも目を向けていかないと・・・

まだまだ探し物は沢山ある!



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