熱燗の恋しい季節になってきた。

いくら冷え切った体でも、一杯の熱燗を放り込んでやると五臓六腑から手足の指先、爪先まで染み渡り、温まる。

カニと熱燗、てっちりとひれ酒

スキーとウォッカ

焚き火とバーボン

こんな組み合わせで脳に、体に、インプットされている。



アルコール依存症と診断され、奇跡的にも断酒しはじめ、220日。

今でこそ気が狂いそうな飲酒欲求は無いが、断酒しはじめた頃は毎日朝起きてから寝るまでの間、酒を断つことがどれほど苦しかったことか!

どれほど一日が長かったことか!

大げさな表現かも知れないが、命がけの決意でないと酒は止まらなかった。


同じアルコール専門クリニックに通う仲間には3通りのアル中がいる。


毎日通院し、点滴を打ち、帰り際に一杯飲ってる、止める振りだけしてるアル中

1週間止めてはスリップし、10日止めてはスリップするスリップ癖のついたアル中
(スリップとは酒を止めたいが飲ってしまう事)

石にかじりついてでも止め通そうとするアル中


アル中は意志が弱いから飲んでしまうのではなく、依存症という病気が飲ませるのだというが、止めるという意思が無い限り酒は絶対に止まらない!

正にアルコール依存症との闘いなのだ。

戦うには先ず相手を知る必要がある。アルコールが相手ではない。

相手はアルコール依存症という病気を抱えたおのれ自身なのだ!


アルコール依存症という病を知り、おのれ自身がアルコール依存症であることを認めなければ、アルコールを断とうとする意識は芽生えない。

病気を認めてしまえばあとは根性で酒は止められる。

しかし、いつも耳元で悪魔が囁く。


お前は依存症ではない。だから飲んでも大丈夫!

一杯くらい飲んでも問題ない。

もしかしたら、アルコール依存症という診断は誤診かも知れないぞ!


ってな具合に、悪魔が囁くのである。

これは幻聴ではない。

聞こえるのではなく考えてしまうのだ。


先ず第一にアルコール依存症という病気を知ることが必要だが、理解できないほど頭の悪い阿呆では酒は止めれない。

理解できても止め続ける根性がなければ酒は止めれない。


俺はど阿呆なのか、ヘタレなのか、アホでヘタレなのか?

とりあえず、今日のところは阿呆でも根性無しでも無く済みそうだ!


断酒、220日



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