俺はACです。
ACでない人のほうが少ないかも知れない。

最近頻繁に、子が親を殺して自分も死ぬ。なんてニュースが多い。

またそれを報道するマスコミは、世の中狂ってる的な発言をする。

またなぜそのような事件が多いのか理解が出来ないともいう。

簡単に自殺を考える前に周りの大人に相談しなさいともいう。

また専門家気取りでもっともらしく的外れなことをしゃべってるあほも居る。



そりゃぁ、あなた。
あんたらの経験値が低すぎるからです。
井の中の蛙が大海を語るな!

俺にはわかるぞ。その当事者たちの秘めた苦しみ。
勿論すべてが同じケースと思わないが・・・


俺、子供の頃、親父を殺したかった。実の父親を本気で殺したかった。
大人になって腕力がついたら必ずぶち殺してやると思い続けていた。

また、何度も自殺を試みた。けど所詮子供、幼稚すぎて死に切れん。

何度も小学校の先生に相談した、が理解してもらえない。
逆に子供らしくない。とまでいわれた。

中学生のときにも先生に相談した。
が、やはり理解してもらえず、逆に反抗期扱い!

いったい誰が信じられるんじゃー


親父は一滴の酒も飲まない。顔そっくりやし、歯並びの悪さも一緒やけど本当に親子か?

しかし、花札、おいちょかぶ、四五一(チンチロリンのローカル)、競輪、競馬、競艇、オートレース、パチンコ、賭け将棋。マージャン以外は何でもやっていた。

今になって思えばギャンブルアディクションである!

勝負に負けたら不機嫌で、家の中のものを破壊しまくる。
直接の暴力はふるわないが、飼っていた猫を虐待する。虐待し続けて最後には殺してしまう。何度も何度も泣きながら止めてくれと拝み倒したが、止めてはくれなかった。
しかし、ネズミが出るのでまた猫を飼う。
可愛がっていた大好きな猫たちを何度殺されたことか・・・

糞親父が家に帰ってくるのがどれほど嫌やったか!
おどおどした毎日、いっそのこと車にでも撥ねられてくれたらとどれだけ願った事か!

一歩外に出ると借りてきた猫のような小心者のくせに、一歩家の中に入ると弁慶になる。
結局、パーキンソン氏病を患い、56歳で首を吊って自ら命を絶った。

この知らせを聞いたとき、涙も出なかった俺。
今でもまだ親父のことを許していない自分がある。

妹は、大うそつきで自分の殻に病的にこもる。
こんな妹も俺は昔から大嫌いである。
しかし、今考えたら、あの環境から身を守るため「殻」という心のバリヤーを作ったのだろう。

俺は親父を殺すことも無く、誰も助けてくれる大人も無く、結局頼れるものは自分だけということを理解して、このブログの始まりの頃書き込んだとおり16歳で独立したのである。
これもあの環境から身を守る手段だったのだ。

10数年前にACという概念が流行ったがそのころから俺がACである自覚は伴っていた。
アル中である自覚も既にあった。

ACは病気ではないといわれている。確かにおれ自身もそう思う。
しかし、ACを生む機能不全な家庭が引き金になって多くの心の病に発展することは少なくはないと感じる。

最近、いろんなことが頭の中で繋がりだしてきた。というか、理解でき始めてきた。
なんとなく、少なくとも妹のことは許せるような気持ちになってきた。

もう既に土に返ってる親父を許せたとき、おれ自身が救われるような気がする。

しかし、まだ許せない!
思い出しても殺意がこみ上がってくる。
もう存在すらしていないのに・・・
複雑な心境である。

明日、ワーカーに時間をとってもらっている。
妹のことを相談するつもりだが、俺が子供の頃の学校の先生と同じでないことを祈る。


今日頑張れば、断酒79日。



今日も読んで下さってありがとうございます。
ついでにクリックしていただけますと嬉しいです。2008-05-29追記
   ↓↓
にほんブログ村 酒ブログ 禁酒・断酒へ